古文で厄介なのは、英語より活用形が多く、
単語やイディオムと絡んで言葉が複雑に
変化していく所です。
もう一つ難しいのは、これも英語と正反対ですが、
非常にあいまいな言語で、主語や目的語が
しょっちゅう省かれてしまうため、
誰が何をしたのか非常に分かりづらいんです。
そのため、0から勉強を始める時は、
講義形式でしっかりと学ぶことができる
参考書が良いでしょう。普通の参考書では、
複雑で付いていけなくなる可能性が高いです。
初心者向けの講義形式参考書でオススメなのは、
望月古典文法講義の実況中継です。
上下2冊あるので、両方通しでやりましょう。
この本は中学レベルからの復習ができて、
さらに項目1つずつの説明も丁寧です。
もちろん、講義形式なので文章がスッと
頭に入ってくるため、素早く覚えられます。
また、前にも触れたように古文の文法は
単語やイディオムとも密接に絡んでくるので、
単語の勉強と合わせて進めていきましょう。
望月~を 2,3 周したら、得た文法知識の
アウトプットとして、問題演習に移ります。
河合塾のステップアップノートは取っ付きやすく
良い問題がたくさん入っている定番です。
これもやり終えたら、実際の文章に入り、
英語と同じようにノートに文章を書きとって、
構文解析・現代語訳をしていくのをお勧めします。
足りない主語などを自分で補ってあげたり、
活用を起こす言葉にマークを付けるなども
訓練になるので良いでしょう。
後は、12 月頃から読解の演習に入っていけば、
非常に効率良く、癖が強く難しい文法を
攻略することができるはずです。
めまぐるしい言葉の変化や、
煮え切らない、何だかよくわからない文章に
ずっと頭を痛める必要もなくなります。
そして、古文を捨てて現代文のみに頼り、
奇跡の合格を待つこともなくなります。
文法を完璧に掴んでしまえれば、
もう峠は越えたと言ってもいいでしょう。